蝸牛のうた/
マークアーモンド
仮寓の蝸牛には
やり残したことがいっぱいあるのだが
奇遇という気球に乗って
無音の空の旅をしてみたかった
修羅場という修羅場がなくて
絵になる風景も知らずに
雑踏に紛れて遺伝子の旅は終わる
とある蛙さんと一緒に見た昭和の空には
広告ビラを撒き散らすセスナと
持久走を走りきった君の汗の
タオルになった僕はちょとだけ勝利者
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