僕の敵/ジム・プリマス
 
体制の申し子が

自身の撮った映像の中で

悪質なヤラセをやろうとして失敗した

彼女の反体制派に対する著しい悪意と

彼女の背後に蓄えられている

膿のような虚無に

言葉で形容することの出来ない

気持ちの悪さを感じた

彼女のような人間を産み出し育てた

平成という時代の

虚無の深淵に戦慄を覚える

その虚無の闇は

今も、この令和の時代の

足元に広がっている

僕が敵として

長い間、徒手空拳で

闘い続けてきた相手は

そのような虚無だ

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