ゆきの光景を/秋葉竹
 


瞳、濡らしてくれる白い清い喜びは

いまここに凍りつく冷たさで

でもほんとうは降り積もるゆきの姿で

わたしをほっこりさせてくれているんだ

あたりまえだけど君のことも、そうだろ?


足を踏み出す勇気を

この美しい世界に貰ったんだ


降るゆき、舞うゆき、積もるゆき


そしてそのせいですべてに感謝できる

それほどの、生活のガラスを撫でられる掌

それほどの、暗い希望の瞳に浮かぶ熱い涙

そしてそのせいですべてに感謝できる


ときは流れゆき、ときは変わりゆく

もういいかもしれないね


降るゆき、舞うゆき、積もるゆき


もういいかもしれないだろ?

ときは流れゆき、ときは流れゆく












戻る   Point(1)