灰になるまで/ミナト 螢
 
一日が終わる頃
捨てられたレシートみたいに
何かを残して
皺を刻む人生が良い

僕が選んだレシートは
君のプレゼントを買った

渡せないまま
色褪せてしまう

いつになったら
ページをめくるの

物語は既に
終わっているというのに

この気持ちは
まだ始まったばかり
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