コートの詩/
ミナト 螢
買ったばかりのコート
古着だから
少し大きくても諦めた
体はもう育たない
鏡はまだ遠くにある
急がずに歩く人のために
ポケットは深く
あなたも同じように
悩んだのだろうか
その重さで生きること
肩に付く髪が
ハネてしまうこと
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