自由律俳句 2022.01.06(木) 夕べ/田中恭平
 
昼ふる雪 じっと眺めてこわいとおもう

つかれた体でなんとか胡坐している

何でも受けいれて変わってゆくじぶんにさようなら

現実に酔ってばかり煙草ばかり喫う

匂う足を洗ってから炬燵に入る

どんどん変わってゆくあなたが好きだ

薬を服してやっと人間になれる

ぼうっと一日の頂点にいる

このまま眠れたらと作業着のままの食後

妻が無言なので私も黙しています

 

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