うさぎ/
草野春心
おちている光を
うさぎだと思った
そうきみに言った
商店街の 黴だらけの夜
ぼくたちはネズミだった
もうぼくをすきじゃないと
うちあける瞳を ぬらす光も
たくさんのうさぎだった
ぴょんぴょんと跳ねて
人生の 影に紛れて
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