青空/はるな
 


浅瀬で溺れるわたしたちが
いつか 深く
息をできるように
重いぬかるみを這ってさ
乾いて 乾いて
流した涙が
日々を伝い 夢を伝い
川になったとき
この体がいるのは
優しい 暗い
海底だったと
気づくんだよ。
そうして帰った ぬかるみのなかで
やっぱりいつまでも
青空を想うんだよ。


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