めりぃ、くりすます/秋葉竹
さんたくろーすがいなくても
わたしはひゃくばーせんとしあわせな
よるをすごせていたのだから
そんな黄金色の想い出が
いまのあたしを苦しめるのか
あたしには
感謝できる人などもういない
あんな時代はなかったんじゃないかと
ゆめだったんじゃないかと
あゝ、
てれびのなかにもまちゆくひとのなかにも
しあわせはそこらじゅにころがっていて
それをみんなてれながらあじわってる
じめんをころがりながら
のどをかきむしるあたしのあくは
なんだった?
よるあくむにねむれないあたしのつみは
なんだった?
そぉ、めりぃ、くりすます
めりぃ、めりぃ、くりすます
だまって
ひとのしあわせをながめています
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