りあるな夢じゃない/秋葉竹
 


菊の花が散り、黒いスリッパの上に落ちる
どれほどたくさんの罪が
世界に広がっていくのかを誰も知らないんだ

馬鹿みたいに、
自分だけは全てを知ってるつもりになって、さ


私は、実は、無いんだ。
わかる?
無いんだ。
沼の底まで沈んでいったつもりだった
誰とも繋がれない水泡みたいな時を過ごして。

でも、無いんだ。

だから、「ある」人が羨ましくて仕方ないんだ、

ねぇ、138億年の時を宇宙は過ごしてさぁ
私は、無いんだ。
そんなこと、私個人の問題だと思う、

人生、って、って語るな、
世界、って、って語るな。


菊の花が散り、黒いスリッパの上に落ちる
どれほどたくさんの罪が
世界に広がっていくのかを誰も知らないんだ

馬鹿みたいに、
自分だけは全てを知ってるつもりになって、さ


雪の精は、夜にやって来て
実は、
私に優しくしてくれてただろ?

って、
夢を見た、

馬鹿ッ!

って夢じゃない!

そんなの絶対、
夢じゃない!













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