ペンの夢/
やまうちあつし
詩は
ペンが見る夢だ
私が
書いているのではない
普段は眠っているペンが
キャップが外れた拍子に
ぽつり、ぽつりと語りだす
詩人にできるのは
耳をすませて記述すること
ペンの中を流れているのは
インクではない
明後日までに
もっといい夢を
戻る
編
削
Point
(1)