紅底透睡/あらい
 
興じる

お下げ髪の少女は 透明なネグリジェでも 
ひらひらできれば。ぎこちない影絵の都市に、
とてもみだらなみだ 蜘蛛の糸で 
均衡がとれた?偶然の大地に、糧として奢れるのに

男は
大きな鞄を広げて 抱擁と梳けていき
そして誰もいなくなった。
嬰児は
産声を着せて???どこかしら?運ばれてしまう

(ごめんなさいね)

内側に拗れて 少しだけ時を殺して 雨を拐っただけ。
こちらをうかがう湿った道は耀けるはずだ、
きっと、わかれのときまで色づいていた 虹の橋を 

踏みしめて 亘るだけ
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