百年先の孤独/ミナト 螢
 
どこかへ寄り道をするようなアルペジオ
まるで僕等みたいに
今夜も頬を近付ける人がいない

喉仏の中に三日月
飲み込んじゃって
僕はずっと朝を忘れよう

あの頃
目を閉じる感覚で
人を好きになれば良かった

そうすれば
逃げられなかったはずなのに

瞬きしてばかり
もう違う靴を履いているから

星だろうと
羽だろうと

光っているのは
どうしてなんだろう

惨めな靴下を履いても
無様に君を想っている
残された心を抱いて
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