詩の日めくり 二〇一八年五月一日─三十一日/田中宏輔
 
を20年まえのぼくは考えていたのかという思いがした。いまのぼくなら、ごく簡単に書いてしまうところを、みっちりときっちり書いているのだなあと思った。

 きょうは一日をかけて数学の問題をつくる。きのう、寝るまえに時間SFの短篇集に収録されているさいごの作品を読んだ。結末がブラックで、現実的だった。いま話題の政治的な話に通じる暗い結末だった。明るい結末にもできたと思うのだが、あえて暗い結末にしたのだろうな。人間の欲望と愚かさ。

ちょっと休憩。

半分、終わった。コーヒーを淹れよう。BGMは70年代ソウル。

時間こそ、もっともすぐれた比喩である。

 この世界の在り方の一つ一つが
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