その先へ/ミナト 螢
 
さよならから始まる日曜日
無限だと信じていた時間が
慌ただしく値札を張り替えて
赤い文字で見つけやすくなる

暗くなるのを恐れながら
僕たちはいつまで
日曜日でいられるのかを
ずっと探して来たはずだ

星が光るのをやめた時
それはもう
ネックレスの金具を外して
空に投げるしかない
戻る   Point(1)