遠くの扉は開けられないから、近くの扉を開けるんだ/はだいろ
 
カレーを食べる。
この素晴らしいカレーを食べる奇跡というのは、
今、このお店がこの世界に存在してくれていることと、
今、この僕がこの世界に存在していること、
この二つが同時になければ、
成立しないのである。
この世は奇跡で溢れている。


火曜日に遊んだ女の子は素晴らしかった。
金曜日に遊んだおばさんは化け物以外の何者でもなかった。
インスタントシトロンの可愛いレコードを買った。
あの素晴らしいエッセイを書いていた、
僕と同い年のヴォーカルの女性は、昨年、
癌で亡くなったということを知った。







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