コロコロ/
asagohan
霜月
本当に霜でも降りそうだ。
昼間の怒りの感覚と
冷たい夜との温度差で
自分の頭が軋むとき
暗闇で虫が鳴いているのが聞こえた。
コロコロと。
お前達の行く先は
冷たくなる大気に閉じられていくのに
コロコロと
穏やかだ。
怖くないのか?
ユニクロのダウンを
胸に密着させる。
何もかも無くなってしまうのが。
コロコロと鳴いている。
コロコロと消えていく。
なんでもかんでも
コロコロで
明日を済ましてみようと思った。
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