詩の日めくり 二〇一八年三月一日─三十一日/田中宏輔
 
ン。

 部屋でこけて、眉毛のところ切って、血まみれになった。この齢で、部屋で血まみれになるなんて珍しいかもね。手のところ、右手のところ血まみれ。こんな57歳。もうじき死ぬね。ああ、はやく死にたい。右手の袖んところ、血まみれ。なんだろ、ぼく。血まみれ。血まみれの右手。57歳。痛いわ〜。

 そして、さらに、吉野家からの帰り、ヨッパで、顔と手と膝を切った。手は血まみれ。ひゃ〜。顔も血まみれ。


二〇一八年三月四日 「引用の詩学」


 顔がお化けみたいになっているので、近くのコンビニしか行けないけれど、もともとコンビニにしか行かないので同じことか。

 きょうの夜中に文学
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