詩の日めくり 二〇一八年二月一日─三十一日/田中宏輔
 
気さくで、いつも陽気なマスターだった。ぼくの耳には、まだまえのマスターのお声や笑い声が聞こえてくる。帰りに、これ持って帰って、と、えいちゃんに言われて、お酒をもらった。「英勲」という日本酒だった。これ、寝るまえに飲んで、まえのマスターのこと、もっといろいろ思い出そうっと。ほんとに、いいひとだった。まだ70代だったのに。涙。後半だけど。

「英勲」おいしい。

 ひゃ〜。いまFB見てたら、あの新潮社でさえ、自費出版をはじめたようだ。それとも、むかしからやってたのかしら?

 きょう、早朝から、大谷良太くんちで、書肆ブンから5月に出る、ぼくの新しい詩集『Still Falls The Ra
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