だから、生きている《改》/秋葉竹
 

なにをどうしても
生き尽くすしかないあたしの人生

生き倒れたら目の前に
輝く細いカタカナでネオンの光は

パープル、と。

そのパープルレインを歌った凄い歌手が
天国の階段を昇らせてくれた

あの、しのつく夢をおもいださせてくれる
ネオンサインはパープル。

だから生きている。


紫の空に向かって飛んだ夜の鳥は
ほんとうに醜い心で泣いていたのに

だれも認めてあげなかったから
淋しい夜になったのか?


そんな暗闇の、夢は、みないのか?


いつも、

彼女の綺麗な顔が割れる瞬間に
心の底に湧き上がる死に急ぐ虫たちの魂を
瞳を輝かし、ジィッとみつめるのだ。


みつめつづけるのだ。


けっしてあたしが死にたいわけではない

氷の瞳に、
そっと涙が光る。

その悲しみを忘れた



ことだけをいまでも覚えている、


そしてそのことを

二度と忘れない、

夜を生きている。








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