冬の入口の夜に/秋葉竹
夜は静かだが冷たい風が吹く
すべてが清く見えだしたから
私の普通の心が、スースーする
午前3時、
まで眠れなくて
ただ眼を瞑って
朝を迎える
昔
朝まで起きてバカ騒ぎしてたころ
こんなに、心、弱く、なかったか?
夜は、
味方だった気がする。
いまは、夜が寒くて
10月なのにコタツを出したりする。
まだ、
暦では冬ではないのかもしれないのだか。
まだ、虫の声がやかましいくらいの夜なのだが。
言葉なんて伝わらないものだと
ずいぶん昔に知ったけど。
今夜、コタツを出しておもう
眠れない夜は
夜のせいでなく
ただ守られていない
恐怖のせいなのかも。
足りないものを欲するからなのかも。
戻る 編 削 Point(1)