ありがとう、おやすみ/ホロウ・シカエルボク
 

ときおり
訪れる
叫びの衝動
だけど
そいつを
信じてしまったら
たぶん
終わりの始まりだろう


暖かいとも
冷たいとも
言いがたい
どっちつかずの夜
寝床の中で
狂人のように
霞んだ目を見開いて


そこからの景色は
いつまでも変わらない
いくつになろうと
どこに住もうと


本当のさよならを言うときが来る
望むと望むまいと
そんなときがきっとやってくる
最後に目にする背中が
きみじゃなければいいな


ぼくたちは勝手だ
自分のパズルに
誰かを当てはめて
一枚の絵が出来るって
真面目に信じてる


ぼくはいびつだ
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