明日/
ミナト 螢
約束がなくても
洗濯物が乾かなくても
希望を持てる明日が好きだ
ノートの最初に
名前を書く時のような
力が溢れて泡になる
明日になれば
それまでの記憶を捨てて
また何かを拾えるから
飽きっぽい僕は
物語になれなくても
栞のように
明日を隣に置いておく
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