詩の日めくり 二〇一七年十一月一日─三十一日/田中宏輔
 
が詩集ではなくエッセー集であったためである。社会的な出来事を扱ったものが多いのも特徴で、とりわけ、ぼくにはその視点が抜けているので興味深く読んだ。


二〇一七年十一月十一日 「藤本哲明さん」


 藤本哲明さんから、詩集『ディオニソスの居場所』を送っていただいた。軽快な口調で重たい内容がつづってあって、その点にまず目がひかれた。個人的な体験も盛り込んであって、そこのところの現実性に確信を持たせないところが、ぼくには逆に魅力的で不思議な読書体験だった。


二〇一七年十一月十二日 「ライス」


 日知庵から帰ってきて、チューブで、お笑いを見てた。ライスというコンビのものが
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