狂愛/秋葉竹
 

事実が、孤りを黒く輝かせる


朝、その不安を歯磨きで吐き出す


つかれたのか、都市のため息が聴こえた


メープルシロップの甘さに、怯える


夢でみたあのころの制服のあの人


狂って、愛した、時代だった


震える瞳が、生きようとした



鯉が、傷ついた花に向かって泳ぐ



黄昏の街に、信じる歌声を聴き、祈る



救いはひとつ、どこにもいかず、ここにいて








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