魂を棄てた猫は、言葉が喋れないんだぞ/秋葉竹
 





ほおにあの子の、爪痕が残る夜



雨の国道に、紫の猫をみたような



寝室の前で哭いている猫



女の夢を知らない、男は火傷する



冷たい口紅を舐める、そして愛を、する



海に鯨がいるように、青空に透明な巨人がいる



魂を棄てた猫は、言葉が喋れないんだぞ



アドレスの変更、伝えるのは、慎重に、ね。










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