あいわず/AB(なかほど)
さてもさても
今宵も意味のないものを書いた
かと自問してみると
どこかからそんなことはないよと
聞こえてくる
耳鳴りだろうかそうかそうか
捨て置け捨て置け
思いながらも
あすへのむかしがたりの
りくのさかなと
をりふしのほそみちゆく
りくのくじらと
はんにんまえのそらへそら
べんとうばこより
りくのくらげのゆれいでて
いざなぎいざなみいますやしろ
まかりこしたるゆめのすべもなき
そよかぜにすべらえて
かえりこぬひととひとよの
りくのうみほたるとおなりか
ことのはのことはり
とおななつのことはり
のぎへんのことはり
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