ほし/木屋 亞万
 
流星の獲れる量が減ったらしい
もうあまり祈らなくなった
風も長くは続かない
息をするのが苦しい
湿った土のにおい
吐いた息はすぐに持ち去られる
誰かに踏まれて
ひしゃげたままの火曜日
もうあちこち?がれ始めている
このまちに何粒くらいの雨が降ったのか
夜が端から傷んできて
応急手当のテープの劣化
おにぎりに砂が混じる
食べるのが恥ずかしいので
しばらく誰も見ないで欲しい
どこに行く予定もないのに
夜道を走り続ける
飽きたら帰らなければならない
甘さに食道を焼かれながら
身体のサイズが合わないせいで
あちこちの筋が張りつめる
空を見ても星は見えない
何が悪
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