詩にはならないならせめてハミングでも/
秋葉竹
ボクのほうはと言えば
「待ってる」ことの意味もわからず
勝手な喪失でうなだれていたりしていた
だが、その大きな声で心のドアを
こじ開けてくれた青い瞳のロッククイーン
失敗のない夢なんて無いんだ
心をそこにおき忘れてしまい
書けなかった手紙が
その夜の満月をくるみこんでしまったから
暗く濃いみどり色のサングラスなんかをかけ
ふざけた恋歌でもなんでもいい
詩(うた)にはならないならせめてハミングでも
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