宇宙への罪を、白い花によせて/秋葉竹
理想や希望じゃなくて
ただ、生きてるだけでいい日もあるとも。
たとえ、足元しか見れなくなっても。
白い、花の、香りがする、
忘れられない日を忘れずに、
いればいい。
いればいいんだ、よ?
これからを生きてゆく困難もあるけど、
これからなにに頼ればいいのかさえ、
わからなくなる日も来るかもしれないけど。
そんな恐怖をもう
手放してしまっても、いいんだぜ?
わからないなら君も、そんなときは
きっと許してもらえるから、
反省して
謝罪して
罪を、宇宙に、棄ててみればいい。
とりあえずは、すくんでいた足が
前に向かって動き出すだろう。
そしていつの日にか、
白い花が、そっと、
君の心に、
咲きはじめるのかもしれない。
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