表情/水宮うみ
その海は静止していて動いてるように見えるのは錯覚だった。
階段の裏側でまた目を瞑りだれかの青い落書きになる。
愛にあふれた優しさでわたしの瞳(め)にあふれる涙がありふれている。
あやふやなままに終わったたくさんの悲しいことは今日も生きてる。
陽に揺れる草木があれば、あなたには理解されなくていいと思った。
体内で揺蕩う水の色彩を想うと心は安らいでいく。
あの人がまた自販機でカフェオレを買うようになるまでのお話。
相変わらず愛も変わらず恋のうた可愛く天の川に流して。
どこにもいない誰か
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