星のなみだ/
ミナト 螢
夜のうちに
たくさんの夢を乗せた星が
その重さに耐えられなくなり
砕け始める
朝の街で
人も光も入れ替わる前に
葉っぱの先を
濡らして消えた
ギザギザの形が
溜め息みたいで
僕の指先を
切ろうとする
星のなみだが
空へ還るまでに
瞬きひとつ
髪を掻き分けて
風を待つ
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