自由律俳句「食べられる退屈」(75)/遊羽
 
 豆腐屋のラッパもスピーカーから

 退屈が忍び寄る満員電車のあちこちで

 あるじなき手袋木の枝暖める

 退屈積もり尚重くなり

 幼きころなくした帽子思い出す

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