所有地/はるな
 

時間はもう
どこをさがしても全然なかった

暗やみと光を混ぜた夜、
テープで仕切られた自由
韻を踏むためだけにつくられた詩
の、
どこにも、なにもなかった

なにもなかった
そのことが
わたしたちをまたすこし動かした


戻る   Point(1)