蛍/
梅昆布茶
いのちをつなぐものを希望と名づけよう
希望のべつの名を祈りと名づけよう
祈りは清流にすまう虫のごとくに
こころの闇に明滅し続けるのもの
祈りの幼虫が水中にカワニナをくらう
肉食の異形のすがたであろうとも
真夜中のベランダの煙草火にも似て
天球の高みにのぼってゆく想いの粒子に
仮託された願いを明滅させる
蛍であろうかとさえおもうのだ
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