詩の日めくり 二〇一七年一月一日─三十一日/田中宏輔
 
1月11日に本として出るんや。


二〇一七年一月九日 「いつか使うかもしれない記憶のための3つのメモ」


自分のために2人の男の子が自殺したことを自慢する中年男
                    (1980年代の記憶)

建築現場に居残った若い作業員二人がいちゃついている光景
一人の青年が、もう一人の青年の股間をこぶしで強くおす
「つぶれるやろう」
「つぶれたら、おれが嫁にもろたるやんけ」
                    (1980年代の記憶)

庭の雑草を刈り取ってもらいたいと近所にすむ学生に頼む
「どういうつながりなの?」

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