詩の日めくり 二〇一七年一月一日─三十一日/田中宏輔
二〇一七年一月一日 「なんちゅうことやろ。」
きょうはコンビニで買ったものしか食べていない。
二〇一七年一月二日 「恩情」
なにが世界を支配しているのだろう。お金だろうか。愛だろうか。ぼくは恩情だと思いたい。恩情こそがお金も愛も越えた唯一のものだと思うから。
二〇一七年一月三日 「大地くん」
時代劇の夢を見た。地下組織のとばくを見た。むかし好きだった男の子が出てきた。びっくりの夢だった。彼はとばくしていたヤクザ者で、ぼくは役所の密偵だった。
二〇一七年一月四日 「痛〜い!」
足の爪が長かった。そのためけつまずいたときに、右
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