かぞえうた/緑水
 
ひとつ ひっそり咲いた恋
ふたつ 経(ふ)る間に熱を帯び
みっつ 見果てぬ宵の情事(ゆめ)

今尚 口に 数え歌
水面(みなも)に一つ 涙つぶ
今更 口に 数え歌
冷たき月も 泣いている

慈悲深い ゆえに 罪深き
君の瞳に 堕ちてゆく…

理解(わか)っていながら 堕ちてゆく

痛みは快楽(しあわせ)には変わらない…けれど

今尚 口に 数え歌
輝く星には 届かずとも
今更 口に 数え歌
愛しの君には 届けたい
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