夏の終わり/
ミナト 螢
赤い空の下で
燃えたのは何だろう
触れたくても
触れられずにいた
夢の腫れ上がったものが
夕陽なんだと思う
心臓が外側に付いたみたいに
坂道ができるわけじゃないし
こんな目の前で
刹那を受け入れる
夏が本当に好きだから
星と一緒に
滑り落ちるよ
できるだけ早く
風よりも泣いて
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