ガソリン/茶殻
さよならは立体
永遠は水平線
入道雲が雪になるまでを
年中ずっと追いかけてみたい
口笛はおれんじいろ
油絵はノクターン
軍歌のリズムで革命を歌い
鯨のパズルを完成させる
結んだのか縺れただけなのか
僕はいったい何に腹を立てているのか
虚しさが招く明日を蹴飛ばして蹴飛ばして
太陽の灰が毒を注ぐ
星新一のショートショートの一つを思い出しながら
皮肉で皮肉を洗っていく
渦を巻く反射熱と首を冷やす襟足の汗
目の前にある飯をデジタルに捉えることで流し込む酷暑の夏
参考書のインストールを体が拒んだ日がたしかにあった
シャープペンシルを握る安心感ばかりが時計を進めていた十代を思う
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