詩の日めくり 二〇一六年十一月一日─三十一日/田中宏輔
そうやって
四角は
わたしにいつだって語りかけるのだ。
おばあちゃん子だったぼくは
ドレミファソラシド。
どの家の子とも遊ばせてもらえなかった。
二つの風景が一つのプレパラートの上に置かれる。
しばしば解釈の筋肉が疲労する。
二〇一六年十一月十八日 「まるで悲しむことが悪いことであるかのように」
まるで悲しむことが悪いことであるかのように
πのことを調べていると
ケチャップと卵がパンの上からこぼれて
コーヒーめがけてダイブした
ショパンの曲が流れ出した
世界一つまらないホームページという
ホームページにアクセスすると
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