きみの地上に/水宮うみ
 
空が何色でも悲しい手をひらく


あの朝は何を託されたんだろう


あなたの断片が刺さりながら暮らす


存在しないから完璧なつばさ


空想を見ているきみの瞳(め)のひかり


天邪鬼で、無邪気で、天気のようだった

戻る   Point(1)