詩の日めくり 二〇一六年十月一日─三十一日/田中宏輔
 
よくこんなSF小説が書けたなあと思うし、発表できたなあと思う。究極の地獄を描いた作品だと思うけれど、まあ、さいごに救いがあるところが、スミスらしいけれど、それともそれって、編集者の意向かな。


二〇一六年十月四日 「チェンジ・ザ・ネーム」


 きょうから、アンナ・カヴァンの『チェンジ・ザ・ネーム』を読むことにした。なかば、自分に対する強制だ。昼には、読みの途中でほっぽり出してたミエヴィルの『言語都市』にしようかなと思ったのだけれど、カヴァンの未読の本が2冊、目のまえの本棚にあったので。ああ、どうせ絶望的なんだろうなあ。


二〇一六年十月五日 「邪眼」


悪意を持って
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