サンデー・モーニング(ダンス)/ホロウ・シカエルボク
おまえはやわらかなうたを抱いて
音のない振幅をくりかえす
サンデー・モーニング、ディランは60年代のまま
新しい世紀にまた産声をあげる
高圧電線のそばで甲高い鳴声をばらまく鳥たちには
きっと終末の景色が見えているのだろう
トーストとコーヒーを胃袋にとどけながら
人生の最期の食事はきっと
こんなものになるんじゃないかなんて考えた
そこにどんな気分も存在しなかったけど
それは取れない腫瘍のように心臓まで沈み込んだ
夏は光の沼
すでに溺れかけている
13日の金曜日、一作目を見たことがある?
野暮ったい映画だけど
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