この夜に漂う/花林
わたし
ひとり
この夜に漂う、、
風が心地よい
全てを無くして全てを得た
宝石のようなキミは
誰かのひと
届かぬ想いを
満月が照らす
いつぞやの悲しみを
いつぞやの喜びが
溶かしていく
秘密めいた遊びは
いつからか本物に
なっていき
私は惑い惑わさされた
それでも
すくっと立っていられるのは
あの夜の静寂を知っているから
知ってしまうことに
意味があるのかわからないが
とにかく
わたしなりの解釈で
解する他ない
それだけが救い
いやそれだけに救い
戻る 編 削 Point(2)