この夜に漂う/花林
 
わたし
ひとり

この夜に漂う、、

風が心地よい

全てを無くして全てを得た

宝石のようなキミは
誰かのひと

届かぬ想いを
満月が照らす

いつぞやの悲しみを
いつぞやの喜びが
溶かしていく

秘密めいた遊びは
いつからか本物に
なっていき

私は惑い惑わさされた

それでも
すくっと立っていられるのは

あの夜の静寂を知っているから

知ってしまうことに
意味があるのかわからないが

とにかく
わたしなりの解釈で
解する他ない

それだけが救い
いやそれだけに救い









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