パレイド/山下ヤモリ
どんなにどんなに塗りつぶしても
消えてくれない自分があって
どこまでどこまで
心を雑音に曝して生きていくのだろう
何かを考えようとしても
別の思考がどんどん飛び出て
音量を上げてみたけれど
鳴り響くのは劣等感で
不正解では答えにたどり着けないんだ
何にもなれず
心は間に合わなくなっていく
どん底にいる人間が求めているのは
救いや希望じゃなくて
どん底なんだ
不正解に対する答えはいつだって不正解で
正解なんかじゃない
ハタタマヤ
ピクタママ
パレイドがやってくる
愛しきメロディーを携えて
救いはないかもしれないけれど
そのメロディーに掬われる気持ちが
確かにそこに在って
あなたの不正解な街でも
そんなメロディーが流れていてほしい
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