僕の心臓を差し出してもいい/viraj
 
元カノと泣きながら別れる時、違う人と結婚して幸せになる約束した。

元カノは美人だった。

今は、精神病院でその美貌をやつしているだろう。

私のすべてだった。

今は、君無しで生きてるよ。

君はそんな私を見たら驚くだろうね。

僕たちが、本当に愛し合ったあの時間は幻想なんかじゃあない。

今ああでも目を閉じれば、ほら、君の声が聞こえるよ。
「T君!」って。

運命の階段を力強く上った勇者たち。

君の心に僕は触れられたかな?

か弱く可憐な舞い散る桜の花びらのような君の心に。



戻る   Point(0)