神経組織の夢/ホロウ・シカエルボク
 
流す、なぜなら真実は点滅に過ぎない、真実であり続けることなど誰にも出来やしない、確信を語るなよ、それは何よりも恥ずべきことだ、再び体内に取り入れられた血液は、はらわたで沸き立ちながら最も実感を持った言葉たちに変わる、それを語れなければ嘘にもなれない、嘘にもなれないのだ、生きている骸骨にならない限り本当のことは歌えない、もしかしたら俺は、死んだ後に得るものに焦がれているのかもしれない、あるいは、死の瞬間にこの目に映るものに、死の瞬間、人は惑わされるのだという、脳の機能が低下して、在りもしないものを目にするのだという、ならば、生きているさなかに人が目にするものは真実だというのか?脳味噌がまともに機能し
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