飢えた魂は余計な肉をつけない(リロード)/ホロウ・シカエルボク
廃れた通り、その先の名前のない草たちが太陽へと貪欲に伸びる荒地のさらにその向こうに、梅雨の晴間の太陽を受けて存分に輝く海があった、水平線の近くでいくつかの船が、運命を見定めようとしているかのように漂っていた、今日目にした世界のすべてだった、時間は巨大な和車が回転するかのように流れ、晩飯を掻き込んだあとはぼんやりと音楽を聴いている、誇りとこだわり、自意識と世界観、そんなものは社会では何の役にも立たない、おまけに妙な病を頂き、汚れ仕事で泡銭を稼ぐこの頃だ、意地だけが俺を生かし続けている、言葉を殴り書き、脳を研ぎ澄ませる、存在を語るには途方もないフレーズが必要だ、どれだけ並べてもそれは足りないと分か
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