花の午後/
はるな
世界のことなんて
次でいいよ
つよくなる夢と濡れてく体
寝そべって目をあけて思い出を忘れていく
いい感じに傾いた
記憶を引き剥がしてさ
錆びた鋏みたいな
つまんないものばかり目に入る
午後が来る
チャイム鳴る
世界なんて嘘でいいよ
ひとつだけ言う 言おうとして
午後が来る
見慣れない
花が降っている
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